ミリタリーというファッション

 

昔からミリタリールックなどという言葉がありましたが、ファッションの中でもいつでもファン層が確実に存在するのがミリタリーファッションです。

 

もともとミリタリーとは、軍隊という意味で、ファッションでは古今の軍服テイストをいろいろなかたちで採り入れたスタイルとして定着しています。ミリタリーファッションは陸軍、空軍などの軍服の機能性への憧れもあるでしょうし、機能本位でありながらもその機能美がカッコいいデザインとなっているわけで、中でも海軍に限ってはマリンルックとして独自のファッションも構築されています。他にはエポーレットという肩章をアクセントとしてデザインしたり、空軍のフライジャケットのレプリカがブームになったこともありました。

 

別名アーミールックともいわれ、以前、軍放出品で市場に出回るヴィンテージ物にプレミアムがついて高額になることもありました。歌手など芸能人のステージ衣装にもしばしば採用されており、それは海外のアーチストでも顕著です。

 

ミリタリーという言葉は「軍服」という露骨な語感を和らげる意図で使われるようになり、これからも独自の展開がされていくと思います。もちろんレディースでの定着もしており、コートやブルゾンにはじまって最近ではジャケットアイテムでの人気が高まっているようです。